眼が痛い

急性緑内障発作(きゅうせいりょくないしょうほっさ)

文字通り急に緑内障の発作が起きることですが、どういうことでしょうか。

何らかの原因により目の中の水(房水)が排水溝(隅角)から流れ出なくなり(隅角が閉塞した状態)、眼圧がどんどん高くなります。通常の眼圧は10~20mHgですが、これが50mmHg以上になるなど、異常に高くなることがあります。この状態を急性緑内障発作(正式には急性原発閉塞隅角緑内障あるいは急性原発隅角閉塞症)といいます。症状としては眼痛、頭痛、吐き気、かすみ目などで、とても激しい症状のため救急車を呼んで眼科ではなく内科や脳神経外科に搬送されるケースもあります。

〈原因〉
近眼ではなく遠視(どちらかというと若い頃視力が良かった方)の目では、もともと隅角が狭い傾向にあります。また他の遺伝的背景や加齢による水晶体の変化も関係しているといわれています。

〈治療〉
隅角が閉塞しているため、目薬だけでは形態的に治るものではありません。このためレーザーで房水のバイパスを造る治療(レーザー虹彩切開術)や手術でバイパスを造る治療(周辺虹彩切除術)を行うことがあります。また、多くの場合白内障(水晶体)が隅角を閉塞させている主原因となるため、白内障手術が必要になります。

(広報誌 うまとび46号より転用)

広報誌 うまとび46号

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