眼が赤い
ぶどう膜炎(ぶどうまくえん)
「ぶどう膜炎」という聞きなれない病気について簡単にご説明します。 ぶどう膜炎とは目の組織の一部であるぶどう膜[虹彩(こうさい)・毛様体(もうようたい)・脈絡膜(みゃくらくまく)]を中心に炎症が起こる病気です。
症状は、主に
・霞みー白っぽく見える等
・羞明(しゅうめい)ーまぶしい
・充血、痛み
を伴い、視力が低下するものです。 これらは放っておくと、視力が回復しないほどのダメージを負うこともあり 早急に診断して治療を開始する必要があります。
ぶどう膜炎は、原因が特定できないものから、 何らかの病原体に感染して生ずるものまで多種に及びます。
原因が特定できないものについては、免疫が関係するものがあります。 免疫にも「自己免疫」というさらに聞きなれないものがあります。
免疫とは体に異物(ウイルスや細菌等)が入ってきたときに 自分の身体を守るために起こす反応ですが、それが「自己免疫」では何かの拍子に 自分の身体が自分(ここでは眼)を免疫反応で攻撃してしまう現象です。
検査としては一般的な眼科検査の他に、眼内の炎症がどれだけ強いかを判断するのに重要な検査として、「蛍光眼底造影検査」という網膜の血管を映し出す検査を行い、現状の評価をすることもあります。
治療については、感染性ではその病原体に対する治療を点眼や内服治療、注射投与で治療を行うこともあります。また、感染性でも自己免疫性でもぶどう膜に対する炎症であるため、ステロイドの点眼や眼への局所注射を行ったり、全身精査で問題がなければステロイドの内服を行うこともあり、その時の眼症状によって治療を判断しています。
(広報誌 うまとび44号より転用)
広報誌 うまとび44号
眼が赤い
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結膜下出血(けつまくかしゅっけつ)
結膜(眼の表面の膜)内に走る血管からの出血した状態です。経過観察で治癒することが多いのが特徴です。
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結膜炎(けつまくえん)
感染性、免疫性があり、それぞれ治療に違いがあり、点眼薬を使用します。
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流行り目(はやりめ)
ウイルス感染により起こります。周囲の人に伝染させてしまうため注意が必要です。点眼薬を使用します。
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翼状片(よくじょうへん)
主に鼻側から角膜に向けて膜が増殖し、常に充血したような状態になります。治療は手術による切除が行えます。
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ぶどう膜炎(ぶどうまくえん)
感染性、免疫性があり、それぞれ治療が異なります。
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霰粒腫(さんりゅうしゅ)
瞼の瞼板といわれる組織内に出現する肉芽腫(できもの)で、点眼治療や手術によって切除します。